今日、人口の急激な高齢化が進むにつれ、上牧町においては、地域住民に対する保健医療及び福祉のための各種施設の充実を目的として「総合福祉ゾーン計画」が立案され、その隣接地に療養型病棟群を有する病院の開設を私どもに要請されました。
平成12年4月より介護保険法が施行され、また各地でも施設の整備の進むなかで、私どもは西大和リハビリテーション病院を開設することになりました。それを運営する上で第一に大切なことは、急性期医療と慢性期医療との密接な連携プレーが必要であると考えております。
西大和リハビリテーション病院は、急性期医療を備えた奈良友紘会病院の近距離に建設し、急性期医療、リハビリテーション、慢性期医療を包括したサービスの提供を可能にしました。さらに地域住民の医療環境の向上のために地域医療機関との連携を重視し、地域医療ニーズを考慮し、総合的に策定していく所存であります。
令和5年4月より、西大和リハビリテーション病院の病院長に就任いたしました山崎裕行です。
当院は急性期医療を担う奈良友紘会病院の後方支援病院として地域医療に貢献すべくリハビリテーションに特化した医療機関として平成16年4月に開設されました。以降は、林豊行理事長および鍋島祥男前院長のもと多職種が連携して一丸となって、患者様の機能回復と社会復帰のサポートに取り組んでまいりました。さらに上牧町近隣のみならず西和地区および中和地区、さらに奈良県内広範囲の医療機関から、「リハビリテーションの病院」として期待される病院となれることを目指して努力前進してまいりました。その病院の病院長として改めて身を引き締めて精進していく所存です。
当院では、脳卒中や神経変性疾患、外傷や骨粗鬆症に伴う脆弱性骨折など様々な傷病に遭遇され、日常生活を営む機能を傷害された方々が、昨今高度に細分化され専門化された急性期医療により治療を施された後も残存してしまった種々の障害に対し、その疾患のみを診るのではなく一人の人間として全人的に診て、入院生活と退院後の生活を御本人や御家族の御意志を尊重し、多職種によるチームにより入院中の治療方針と退院後の療養生活を想定して、個々の患者様の診療方針を決定し実行していきます。さらに退院後の医療と生活について近隣の医療機関およびケアマネージャーや介護サービス事業所と連携して退院を迎えます。
地域の皆様に愛され信頼いただける病院となれるよう、職員一同で日々精進していく所存であります。 皆様の御支援と御理解をどうぞよろしくお願いいたします。
当院について
当院は、平成16年4月に総合リハビリテーション病院として開設いたしました。奈良県下で初めて国土交通省から短期入院協力病院としての指定を受け、今後在宅の重度後遺障がい者さまの短期入院の受け入れを行い、在宅介護による病状の把握・改善、介護技術の向上を図り医療、看護、介護的な支援をさせていただきたいと考えております。
- 対象者(独)自動車事故対策機構の介護料受給資格をお持ちの在宅介護の方
(症状:脳損傷、脊椎損傷の各特1種・1種) - 診療の体制
脳神経外科・整形外科・神経内科・内科 - 看護・介護体制
介護を行う家族様に対する在宅介護技術の指導・アドバイス
- リハビリテーションの確立
- 理学療法(起きる・立つ・座る・歩く)を中心とした練習
- 作業療法(食事・着替え・身だしなみ・トイレ・入浴)の日常生活の練習
- 言語聴覚療法(言語障害・聴覚障害・嚥下障害)の練習
- 申込方法
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